なんでこんなに好きなのかよ
タイカ・ワイティティ監督が好きになって半年。
友人知人お友達に「なんでそんなに好きになっちゃったの?」って聞かれるので、なんでなんだろうなぁ~ってずっと考えていて、まだ自分の中でもハッキリ答えは出ていないんだけど、とりあえず現時点で思っていることを書いてみる。
- 1.若干わかりづらいギャグ
- 2.突如差し込まれるエロ&グロ
- 3.一癖も二癖もある登場人物
- 4.聞いてる人を翻弄する受け答えが好き
- 5.なんだかんだで見た目も好き
- 6.「超えちゃいけないライン」は超えない
1.若干わかりづらいギャグ
ワイティティ監督の映画って爆笑ギャグ!みたいなのはあんまり入っていないような気がするんですよね。私がぼーっとしたタイプだからかもですが、「んっ?あ、今のギャグか!w」って思った時にはもう次のギャグに移っている…w
あと笑った後に「よくよく考えるとアレ笑えないんでは…」みたいのってないです?
「このシーンのことやで!」と言うのはパッと出てこないんだけども。
2.突如差し込まれるエロ&グロ
_人人人人人人人_
> 突然のグロ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
彼の作品、なんだか唐突に下ネタジョークやバイオレンスが出てきませんか???
初めてワイティティ監督の作品(マイティソーバトルロイヤル)を観た時には、ハルクがソー殴るシーンのキッツさにビビったし、グランドマスターのオージーパーティ船設定「それ要る~~????」って思ったんですけども、てかグロとかだいぶ苦手なのでドキッとするんだけど、作品を見続けているとだんだんクセになってきてしまって…。
吊り橋効果かな…!?
3.一癖も二癖もある登場人物
一言で言ってしまうと「ダメ人間」になってしまうような人たちを魅力的に描いているなぁと思います。品行方正な人間ではない。弱いしずるいし、でも愛おしい。
そんな人たちを、「良い」とも「悪い」とも言わずに映画の中に住まわせているのがワイティティ監督の映画なのかなぁと思うことがあって。
この適度な温度感がとても好きだなと思うんです。
4.聞いてる人を翻弄する受け答えが好き
インタビューでの質問への答えやツイッターでのファンとのやり取りを見るに、ワイティティ監督って息をするようにふざけませんか?あと本気か冗談か分かりにくい…。
「AとBどちらですか?」って質問に「Z!!!!!!」って答えそうな感じというか。
なんでそんな答えになるの!!っていいう回答がめっちゃくちゃツボなんだよなぁ。
マイティソーバトルロイヤルのオーディオコメンタリーも最高に自由だった。
5.なんだかんだで見た目も好き
認めます。ワイティティ監督については、作品だけでなく人柄も、見た目も好き。
カッチリめのおしゃれもするし、アロハっぽいご陽気お洋服も着るし、歌うし踊るしごきげんパイナップルおじさん!!背も高いしかっこいいしキメキメポーズも最高だし。
クシャって笑う顔も好き。いや~~~好きにならない方がおかしいでしょ。
6.「超えちゃいけないライン」は超えない
これは完全に私の主観ですが、ワイティティ監督の作品は、「その表現は超えちゃいけないライン超えたよね」みたいな、観た人を傷つけるような表現は無いように思うんです(エロとグロはあるけど)。あんなにちょこちょこ小ネタ入れているのに!!
少なくとも私は、あまり大きな不快感を感じなくて。(彼の作品と水が合うのかな)
監督が「ニュージーランドには未だ人種差別がある」と発言したり、今年のゴールデングローブ賞でTime's UP(セクハラへの抗議運動)のバッジを付けて出席したりしていたことからも、やはり、人を傷つけたり貶めたりする表現には慎重になって、作品を作られているのではないかな。
マイティソーバトルロイヤルの監督コメンタリーでもおふざけ満載だったけれど、要所要所で、美術さんや衣装さんなどのスタッフさんの名前をフルネームで上げてらしたし、ニュージーランドロケでは現地の学生さんをインターンに参加させチャンスを作るなど、「ただのお気楽ご気楽自由おじさん」ではないんですよね。やっぱり。
ということで、作品自体も大好きだし、見た目もご陽気なところも大好き、そして各方面に対して真摯に映画を作っているんだろうなっていう態度も好き。信頼がおける。
なんだこのベタぼれ感。
そんな感じで、監督への思いが煮詰まりすぎて、私はこのブログを書いているのでした。